sxsw 2014 初日(3/7)のレポート
sxsw interactiveは5日間で800のセッション、47国からの65000人の参加者が集います。
毎日、1時間+30分移動のコマが11:00から5回あります。それが5日間なので、800あるセッションのうち25程度しか聞くことができません。入念にどのセッションに行くか調べることが大切です。セッションの情報はwebサイトで探すこともできるますが、実際にやってみると調べにくいです。バッジ(入場券)受け取りの際にもらえる冊子がsession選びに便利です。毎日14:00からメイン会場ではkey noteが開かれます。
中心会場はconvention centerですが、ここに収まらず周辺のホテルも会場化しています。startup villageはconvention center 隣のhiltonで行われています。
releaseit / startup village
11:00
約100名
スタートアップのピッチイベント合計4社のスタートアップが
ピッチ。持ち時間3分+質疑応答7分。
質疑応答は、「何を解決しようとしているのか?」「顧客獲得戦略は?」「競合は?」「マネタイズは?」など定番のもの。
日本のスタートアップピッチイベントと雰囲気が似ています。ピッチの内容については、卓越したアイデアというよりは順当な物という印象。時間切れになる発表者が多いですが、皆プレゼンには慣れているように見えます。シードレベルではありますが、皆、数千人レベルのユーザーは既に確保済みです。
Genapps
coding不要のスマホアプリ作成ツール。スモールC向け、あるいはリーンスタートアップのためのプロトタイプ作成に良い印象。
iM5
リアルライフでのおすすめ行動のO2Oアプリ。全貌が理解できませんでした。SNS?3月公開予定。
openin event by Director of sxsw
12:00
約500名
30分の導入セッション。sxsw初心者向け。
10分間は基本的説明。20分間twitterを利用 したQ and A。
How to Rock SXSW
by Gary Vaynerchuk
12:30
約2000人
ソーシャルメディア評論家?Videoブロガー、ワインリテーラー。非常にパワフルでウィッティな講演。USでは有名人のようです。airbnbのパーカーを着て登場。
sxsw参加者への第一声は、「sxswで友達を作りたかったら、まず我慢。」自分のアプリの紹介をしたり、ユーザーになっ てとか、お金が欲しいとか、そういうことをこの場所の全員が考えてる。ちゃんと相手の話を聞け、との事。
Airbnb,Uber,wearable gadget,Google glassなどに言及しますが、そういったtech系の内容は一部。やる仕事に対する情熱を大いに語りました。
パワーポイントはゼロ。トークの天才。マイク一本で観衆を 引き込みます。
Key note”Show Your Works!”
by Austin Kleon
14:00
約4000人
新刊を出したばかりのwriter。講演内容は彼の3つの著作を踏襲するものです。うち2作の日本語訳は出ていないが軽量級の読み物のようなので、amazonで購入する予定。
Newspaper Blackout
一種のお笑いアート本。New York Timesを黒塗りして面白いストーリーを作っています。
steal like an artist
show your work!
- 人のつながりの中に埋まっていない場所がある。その場所に入ってコネクションを作りハブとなる。
- 自分のworkを見せることでつながりを作る。
- ツールとしてはブログを使っている。
デザイナー経験のある自分としては、steal like an artistの内容は当たり前のことが多かったのですが、一般の人にとっては目新しさを感じさせるものかもしれません。
Think Content First Navigation Second
by John Setzen
カリフォルニアのベテラン・デザイナーによる講演
15:30
約500人
ポスターや映像、webサイトのデザインを大手企業から受託しているJohn Setzenの講演。UXを大切にし、ユーザーの感情に訴える事にフォーカスした、デザインの手法について。
- What is Content
- Solving Problem
- Creating Experience
- Helping You Succeed
の四つの内容。
webデザイン=フレームワーク(段組み)の配置というのは大きな間違い。そんなことを考える前にまずちゃんとcontentの事を考えましょう。
よくある、header,footer,2colomn型のweb配置を示して、ページ内のcontentがすごく少ない事を示しました。userにとってはcontent以外のもの(=navigation)は不要。
良いcontentは、みんな必死になってほしがります。navigationという小手先を使うのではなく、contentの方をもっと考えるべきです。
そもそもContentとは何かという問いに対して、3つのセンテンスを提示しました。
- good content makes us feel something
- good content makes us part of something
- good content makes our experience
良いcontentとは、我々に何かを感じさせてくれて、我々がまるで何か(の集団)の一部にしてくれ、新しい経験をさせてくれるもの。
webデザインへの応用としては、
- ・First ViewにSolving Problemを入れる。
- ・サービスやプロダクトの写真だけではなく、人間的イメージを入れる。実際のユーザーの写真・映像、従業員の写真
Content重視した際のEメールデザイン。画像一枚のみ!余計な文章無し!
Foreign Pitch Event at Startup Village
17:00
本当はSpace Techのsessionに参加するつもりが、sessionがキャンセルされたので、急遽Startup Villageへ。
海外(US以外)からの参加者によるピッチ。持ち時間は約3分。マネタイズ手段が弱いものが多い印象。
Pinnatta
ギリシャ発Greeting メッセージ送信アプリ。誕生日に、誕生日おめでとうというメッセージを送れる。何が新しいのか理解できなかった。プロフェッショナルな1分間のプロモーション映像も用意している。
QReca!
ギリシャ発e commerceプラットフォーム。o2oも含む。pitchではどんなサービスか理解できずwebにて確認。提供価値は、運用ツールの操作簡易性と手数料の安さ。MVPが絞り切れていない印象。巨大な競合がいる中で、この部分だけは勝てるという点が理解できなかった。
Rabt
スマホ用映像アプリ。個人の趣向パターンを予測して、好みの映像をリコメンド。snsでのshareも簡単。審査員の食いつきが良く、かなり長時間質疑応答をしていた。
resin.io
webやapp開発でのdeployの部分を担うサービス。顧客の開発者は、肝心のアプリケーション開発に集中できる。
schoox
独学のための、教育C to Cクラウドソーシング。特に成人向け高等教育にフォーカス。
rocket graph
B向けビッグデータ自動分析ツール。サイトでは、説明もなくサインアップしかできずもったいない。
Terranova
位置情報アプリ。近くにいる人、場所、イベントを口コミやレーティング付きで検索できる。Yelpとの違いは人とイベントの部分?恐らく直近の「イベント」検索が一番の売り。
Gridmates
省エネ活動のSNS。環境意識の高いユーザー同士が作るネットワーク。
moosend
small C向けの操作が簡単なメルマガ配信サービス。分析ツールが優れている。配信先のセグメンテーションやABテストが可能。メルマガの効用は徐々に低下すると思うが、メルマガでのABテストは面白い。
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