airbnbなどの宿泊、uberなどの車、crowdworksやlancersなどの仕事がCtoCシェアリングの3大マーケットだったが、次の大型市場として「便利屋」が来ると思う。
便利屋とは、その名の通り何でもやる人の事。主に家の掃除、排水口の修理、家具の修理、引っ越しの手伝い、ペットの散歩などでお金をもらう。なんだかニッチな市場だなと侮る無かれ、日本でも1兆円の市場規模があり、高齢化の影響もあり成長市場なのである。
便利屋とcrowdworksやlancersなどとの大きな違いは、前者は実際に人が特定の場所に赴いて仕事をするのに対して、後者は基本的にデータの納品のテレワークスタイルである。テレワークができない便利屋は、今でもローカルに根ざした分散型の産業となっている。
この便利屋にCtoCシェアリングの要素を加えると、個人が空いた時間に便利屋になってお金を稼げる。例えば、家具の組み立てや修理が得意な人が土日だけ近所の人のIKEAの組み立てや家具の修理を行ってお金を得ることが出来る。
便利屋のサービスの中で最も大きな市場があるのは恐らく「掃除」だろう。後述のHandybookでも「掃除」が一番目立つ位置にある。次いで、「引っ越しの手伝い」「IKEA組み立て」、「水のトラブル」、「鍵のトラブル」といった市場があると思う。
主なCtoC便利屋プレイヤー
TaskRabbit
約2年前にUSで流行った、CtoC便利屋アプリ。通称ソーシャル・パシリ。個人間でちょっとした仕事を低価格で頼める。CtoC便利屋の先駆け。仕事の内容は何でもOK。TaskRabbitが料金の20%を得る。Taskの平均額は約25ドル。
発注者、受注者双方でのクオリティーの低さやミスマッチングが原因で、最近では減少に転じていた。2014年6月に新しいビジネスモデルでのリブートを発表。主な変更点は以下のとおり。
・オークション形式での仕事マッチング→アルゴリズムによる最適なスキルを持った人をマッチング
・仕事を受ける側の格付けと金額の明示
http://www.siliconbeat.com/2014/06/17/taskrabbit-reboots-with-new-business-model/
2009年創業。2012年までに合計36Mを調達済。US内の19都市で展開。
Handybook
Handybook from Handybook on Vimeo.
今一番勢いがあるのではないか?
TaskRabbitとの違いは、サービス提供者側のクオリティーの高さ。サービス提供者となるにはHandyBookの選考をパスする必要がある。サービス提供者は「プロフェッショナル」と呼ばれ、サービス提供時には制服の青いジャンパーを着る。
一般ユーザーとしては、サービスの品質に安心できる。一般の業者に依頼する感覚に近い。
2014年6月11日、30Mの調達を完了
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